その他の記事一覧はこちら

【レビュー】ビジネスモデル2.0図鑑

画像はありません

サマリー

読書時間:2h
内容:ビジネスモデルの図解&解説をしている本

この本の要点

大事なのは逆説の構造

現在あるビジネスモデルで世間一般に認知されているものは「定説」として成り立っているけれど、これを創造性のあるものとするには、その「逆説」を考えなければいけないとのこと。

たとえば、音楽ストリーミングサービスで有名な「Spotify」。通常、音楽を聞くのに、無料の範囲だと再生時間など、なにかしら限定されてしまうのが定説。

これを逆説で考えると「無料でもなにも限定されない」となります。Spotifyは通常の月額課金モデル+独自の広告配信システムによって、「無料でも(ほぼなにも)限定されずに音楽を楽しめる」サービスを実現しています。

この逆説の構造が、創造性だとか革新的とよばれる礎となるとのこと。

すごいと感じたビジネスモデル例

Optoro

  • 定説=返品された商品はコストになる
  • 逆説=返品された商品も再販できる

Optoroはオンラインショッピングで返品されたものを再販するサービスを提供しています。廃棄されれば環境への悪影響もあるけど、それを再販することで回避しています。

さらにそれだけではなく、返品物を再利用されることで、小売業者は引取先が見つかって助かり、二次購入者は安く買え、Optoro自体も利益を得ます。

環境・元の小売業者・二次購入者・運営者にとってすべてWin-Winの関係が保てているのがすごいところです。

ecbo cloak

  • 定説=預けられるのはコインロッカーしかない
  • 逆説=お店の空きスペースでも預けられる

ecbo cloakはカフェ・ショップなどの空きスペースを利用して荷物を預けられるサービスです。

利用者は鍵をもつ必要もないという利便性があり、空きスペースを提供する側も、とくに設備投資をせずに始められるのでハードルが低いとのこと。

いわゆるデッドスペースとよばれる部分に目をつけた、ありそうで今までなかった上手いビジネスだと思います。

ジャンプルーキー

  • 定説=広告収益は運営者に入る
  • 逆説=広告収益は漫画家に入る

ジャンプルーキーは、漫画家の卵でも収益が出るようなサービスになっています。マンガを投稿するプラットフォーム(アプリ)を提供し、その中での広告収入が漫画家のもとに入るしくみ。

このモデルのすごいところは、すべてが1貫して会社のためになりつつも、3方よしが確立されていることです。

  • 漫画家の卵 … 好きなマンガを書けて、収益も入ってくる。ジャンプ本誌に載るかもしれない。
  • ユーザー・読者 … アプリを通して、無料でマンガが読める。まだメジャーでないマンガを応援する楽しみも。
  • 集英社 … 将来、本誌に掲載できる漫画家の育成・囲い込み。さらに紙だけでなく、電子媒体でサービス展開をすることでの新しい集客。

だれも損をせず、メリットがほとんどです。会社の未来につながる投資が、可視化されているような感覚を覚えます。会社の生命線である「新世代の漫画家の育成」ができているのが、とくに素晴らしい点だと思います。

この本の評価
読みやすさ
(4.0)
面白さ
(5.0)
総合評価
(4.0)
まとめ
いろんな会社のビジネスモデルが図解で理解できておもしろかったです。とくに冒頭の「定説と逆説」部分を見るだけでも「そういうところを狙っているのか」と関心するところが多かったです。いろんな会社のビジネスモデルをまずは知りたいう人にはオススメ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です