株で使用するPER!その意味や使い方をマスターしよう!

株価収益率であるperの意味や応用方法

PERとは

読み方と概要

PERとは、正しくはPrice Earnings Ratioといい「株価収益率」を指し、株価の判断指標として大変重要な指標です。

読み方は「パー」もしくは「ピー イー アール」と呼ばれます。アメリカでは「P/E」であったり「PE」と表記するのが一般的です。単位は「◯倍」で、何%がベストといったような明確な基準はありません。使い方の例としては「この会社のPERは20倍」といったような形で使われます。

初めて知る方には謎だらけのPER、その中身は一体どのような内容なのでしょうか。

PER = 会社の利益と株価の関係を表す率

PERをかんたんな形で説明すると、「ある会社の株価に対して、それがお買い得(割安)なのかどうか」が分かる指標となります。
つまり、 「会社の投資価値」がわかるということです。

基本的に、PERの倍率が低いほどお買い得だといえます。

PERが低い=割安
PERが低いほど株価が割安です。
その会社の価値に対して株価が相対的に安い状態となっています。
しかし今後の先行きが不透明で投資家が買い控えても、PERが低く出るため、IR情報や業績の推移・掲示板(他の投資家の意見)などの内容を見て、買いに慎重になる必要があります。
PERが高い=割高
PERが高いほど株価が割高です。
その会社の価値に対して株価が相対的に高い状態となっています。
今後の成長性がある場合はこの状態でも買われます。
しかし、高成長が期待されながらも数年後伸びずじまいといったことも当然に起こりえます。

PERによって会社の投資価値が分かる。倍率が低ければ低いほどお買い得!しかし、今後の業績なども踏まえて投資判断をしなければならない

PERの出し方

PERについて大体の内容がわかったところで、PERを求める計算式について見ていきましょう。

これを求めるためには以下のどちらかの計算が必要となります。

計算方法

1.株価 ÷ 一株当たり当期純利益(EPS)
一株当たり当期純利益(EPS)について
当期純利益 ÷ 発行済み株式数で求められる
EPSの計算には、「当期末の予想当期純利益」を用いるのが一般的。
また、発行済株式数に使われる数値には「期末の発行済株式数」を使うことが多いです。
2.時価総額 ÷ 当期純利益

以上、どちらか2つの計算式からPERは求めることができます。

先ほど、PERはその株価が割安なのかどうかを判断する指標だとお伝えしましたが、それは下記の計算・考え方に基づくものです。

PERの計算からわかること

まず、先ほどの式で、PERとは「株価 ÷ 一株当たりの当期純利益」でした。
ここから分かることは、「利益が全て配当に回されたとして、何年で最初の投資金額(元本)を回収できるか」ということです。
これはもちろん長期間より短期間で回収をしたいですよね。

具体例を見てみましょう。
1株当たりの利益が10円で、現在の株価が200円であるときPERは20倍となります。

株価:200円 / 利益:10円 / PER:20倍

この株を20年間持ち続けたとします。
その際に得られる利益は200円(10円 × 20年)ですね。
200円で買い、20年後に200円の利益を得ることになります。
つまり、PER20倍とは「20年で元が取れる」ことを表しているのです。

PER10倍であれば10年、PER30倍であれば30年となります。
すなわち、PERが低ければ低いほど「短い期間で元を取り返せる力がある」ということ。

こういったことから、早く元が取れるPER10倍のほうが割安だということがわかります。

PERの推移の特徴

株価との関係

  • 株価が下がればPERも下がる
  • 株価が上がればPERも上がる

計算式は「株価 ÷ 一株当たり当期純利益」なので、株価に合わせてPERも推移することになります。

純利益との関係

  • 純利益が前期より増えていればPERは低くなる
  • 純利益が前期より減っていればPERは高くなる

これも先ほどの式に当てはめていただければ分かりやすいですが、利益が増えれば増えるほど元を取り返すのが早くなります。
つまり、利益増→PERが低くなるということです。

成長性との関係

一般的に成長性がある会社のPERは高く出る傾向にあり、成長性の無い会社はPERが低く出る傾向があります。
また市場が成熟して、これ以上の発展が難しそうという場合にも、PERは低く出る傾向です。

PERの使い方

ここまでの内容でPERがどのようなものか、そしてその計算方法にも触れました。
では最後に、実際の投資時では、どういった形で応用をすればいいか2つの方法を見てみましょう。

①その会社の実績PERと、未来の予想PERを分析・比較する

実績PERと、予想PERを比較することで、株価が割高・割安のどちらなのかがわかります。
比較するPERの種類は2つ。

  • 決算で確定された純利益を元にだされるPER(前期の実績PER)
  • 期末で予想される純利益を元にだされるPER(次期の予想PER)

ちなみに、一般的に重視されるのは「予想PER」の方です。
予想PERの多くは、株分析の専門家(アナリスト)の予測が使われています。

東洋経済新報社が出している「会社四季報」に、各会社の「実績PER」と「予想PER」項目があるので、持っている方は活用してみましょう。

予想PERが実績PERよりも低い
これから成長性があり、割安の可能性あり
予想PERが実績PERよりも高い
成長性の鈍化。割高の可能性あり

②PERの業種平均値&同業他社とを分析・比較する

業種の平均値(もしくは同業他社のPER平均値)からみて、投資しようとしている会社のPERが低ければお買い得の可能性があります。

具体例

ある業界の平均PER=20% とした場合
A企業 株価:12,000円、一株あたり純利益:400円、PER30倍

B企業 株価:4,000円、 一株あたり純利益:200円、 PER20倍

C企業 株価:6,000円、 一株あたり純利益:600円、 PER10倍

平均PERで計算を行うと
A企業:400円 (一株あたり純利益)×20(業界平均PER)=8,000円
A企業:200円 (一株あたり純利益)×20(業界平均PER)=4,000円
C企業:800円 (一株あたり純利益)×20(業界平均PER)=16,000円

業界の平均PERに直して計算すると、

A企業…株価が下がる可能性
B企業…どちらともとれない
C企業…株価が上がる可能性

がある事になります。

PERの注意点

さてどういったタイミングでPERを使用すればよいか、なんとなくわかっていただけたでしょうか。
ここでPERを使用する際の注意点です。

PERを使用する場合の目安は同じ業種で!

PERは、あくまで同じような業種の比較で使える指標となります。
なぜなら、業種によってPERは全く違うためです。
だからライバル企業と比較することがとても大切なのです。

  • 業種平均のPERはどれだけあるのか
  • ・ライバルの企業はどれくらいなのか

こういったことを調べていくと、的確な投資の判断ができるようになっていきます。

特別な収益の有無をチェック!

土地の売却など特別な収益があった場合、一時的に利益が増えます。
これによりPERが低くなり、本業では儲かっていないのに割安のように思ってしまうことがあります。
正確性を高めるためには、自分でこの収益分を削らなければいけません。

まとめ

PERについてお分かりいただけたでしょうか。
単純にその会社のPERが低いと思い、検討せずに飛びついてしまうと結局成長せずに終わってしまう、最悪大きく業績を落とすなんてことも十分に考えられます。

多くの投資ブログや雑誌で言われていることではありますが、PERはあくまで投資指標の1つです。
その他の指標と共に検討の材料としましょう。

将来的に成長しそうな会社でかつ、PERが低く出ている会社があればお宝銘柄となりうる。しかし、他の指標でしっかり検討を行わないと損をする可能性も。安物買いの銭失いにならないように気をつけましょう!

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